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街を歩いていると
とんでもない異空間に出会うことがある。

そこだけ現在から切り取られたような空気感
そこに居合わす人
植物
物・・・・・・・・。

みどり荘と言う名前
がノスタルジーをそそる

中を覗いてみると
薄暗い明かりの廊下
に小窓からの木漏れ日

誇りっぽい臭いと
スリッパの不ぞろいが
ますますタイムマシンの入り口のように
私を誘う

トキワ荘と言う漫画家のアパートも
きっとこんな感じだったのに違いない

１９５０年代
赤塚富士夫や藤子不二雄の不遇時代

貧乏と、夢と青春があった日々
誰もが同じような思いで過ごした日がある

いつまでも忘れたくない
男の原点のような場所